理事長・校長日記iグローバル部

人生の師

昨日から私は、「人生の『師』」 について、非常に深く考えています。

というのも、昨晩、私の大学時代のゼミの指導教授がお亡くなりになったというニュースが飛び込んできたからです。

私にとって「人生の『師』」と言い切れるその先生は、まだ20歳前後の大学生からしたら、恐ろしく厳しい教授でした。しかし、その根底に学生に対する深い愛情があることもよく分かる師匠でした。経済学部の学生だった私は、その先生から経済学について教わったのですが、それ以上に大学の創立者・福澤諭吉先生の理念であったり、いかに人生を生きるかという姿勢を教えて頂きました。

Noblesse Obligeという理念を教えて頂いたのも、この先生からですし、人格を磨き、常に学び続けることの大切さや、「一国の元首から町の通りで出会う人、すべての人と同じ視線で語ることのできるような人であれ」と深く心に刻む機会をくれたのも、この先生でした。(実際、先生は大学の学長という重責を担う立場にありながら、当時の首相にも、私たちのような学生にも、常に分け隔てなく接してくださいました。)

人生の師、と呼べる人に接することができるかどうか、それによってその後の人生が変わるようにも感じます。

本校の場合は、卒業生の方から

「創立者の髙木君先生に出会ったから、私はここまで頑張ってくることができました。」とか

「君先生の言葉が、何十年も経ってからふとした瞬間に思い出されます。」また

「〇〇先生に教えて頂いたことを、ずっと覚えています。」などのお話をうかがうことがよくあります。

私たち教職員一人ひとりが、本校の生徒の皆さんにとって「人生の師に出会った」と感じてもらえるような存在であるように、日々自らを成長させていきたいと、改めて感じています。