理事長・校長日記理事長・校長日記iグローバル部
能登殿の最期
先ほど、2年生の国語の授業にお邪魔してきました。
生徒たちはちょうど『平家物語』を学んでいるところでした。
まさに平家がいままさに滅亡せんとしている場面に遭遇しました。(源平合戦の壇ノ浦の戦いの場面ですね。)
まさに周りを敵に囲まれた能登殿は
「我と思はん者どもは、寄つて教経に組んで生け捕りにせよ。鎌倉へ下つて、頼朝に会うて、もの一言言はんと思ふぞ。寄れや、寄れ。」(我こそは(相手になろう)と思うような者どもは、近寄って(この)教経に組みついて生け捕りにせよ。鎌倉へ下って、頼朝に会って、何か一言言おうと思うぞ。(さあ)寄って来い、寄って来い。)
と、すごい気迫で言い、最後は海に身を投げます。
いかに生き、そしていかに散るか、そんなことを改めて考えさせられる、印象深い場面でした。
こうした人々の人生があって、源氏の世の中となり、鎌倉時代へとつながっていくのですね。(今年の大河ドラマも、この平家物語の少し後の時代のお話です。)
古典を学んで、歴史上の人物のドラマに迫っていくこと、これはまさに、人生の生き方を学ぶことだなぁと・・・この年の私は感慨深く思いながら授業に参加しました。