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理事長・校長日記キャリア部

「さらに一歩」の姿勢

今日は商業(英理キャリア部では「ビジネスデザインコース」)3年生の「課題研究」の授業で行われたプレゼンテーションを見てきました。

世の中の課題を見つけ、「こうしたらもっと良くなるのでは」という提案を行うプレゼンテーションでした。

仕事の関係で全てのチームのプレゼンには立ち会えなかったのですが、

 

 

「温暖化している日本の夏に、熱中症にならずにおしゃれもできる氷ネックレスを」という案や(←ぜひ実物を試作して欲しいと思いました!)

 

 

 

「ゴミの分別をしっかり行うために、公共の場に設置されるゴミ箱にAI機能を搭載」という提案(そのごみ箱に入るべきではないゴミが投げ込まれたらAIが認識して”違います”という音声を出す、というアイデアでした)、「VR高校を開設する」という今の時代を反映した案、などさまざまな提案がありました。

各チームの発表の後、「チームに対する質問やコメントはありますか?」と先生から言われるのですが、ここで生徒たちがしばしば沈黙を続けていたため、私から

「みなさん、質問をする、コメントする、ということも大事なことです。何か質問しよう、と思って相手の話を聞くと、全く聞く姿勢が変わってきます。それに自分が発表したときに、無反応よりも、やはり何らかのコメントや質問をもらうほうが嬉しいですよね。ぜひ、みなさんにはいつも質問やコメントをする、という意識でいて欲しいです。」

と伝えました。(実は私自身、中高生時代に同じことをいつも言われていて、「何か質問しなくちゃ!」となかば脅迫観念のようなものを感じながら育ってきました。ですが、今そのことがとても役立っているな、と思うことばかりです。)実際に私がそのようなことを伝えた直後から、生徒たちから質問や感想などで手があがるようになり、大変すばらしいと感じました。

そして、次の仕事があったため、区切りの良い休み時間で私が教室を後にしたところ・・・実は一人の生徒が追いかけてきてくれて

「先生、私のさっきのプレゼン、どこをもっと直したら良いですか?」

と質問しに来てくれました。本当に嬉しかったです。そのチームの発表の直後にもコメント・質問をさせてもらったのですが、彼女はその内容を「さらに一歩」詳しく知りたかったようでした。その姿勢が大事なんですよね!「自分から、もう一歩詳しく考えてみよう、知る努力をしよう、行動してみよう」- このようなスタンスで生きることができたら、きっとこれからの人生が大きく変わっていくと思います。これからも、さきほどのこうした姿勢を大切にして欲しいなと感じています。

プレゼンテーションは今日、一段落しましたが、世の中をどうしたらより良くできるか、ということはみなさんがこれからの人生で常に考え続けていくことだと思います。”これ”という正解があるわけではありませんので、みなさんの創造性・クリエイティビティが問われます。ぜひ「さらに一歩」という気持ちで、考え続ける人生を歩いて行ってくださいね。