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理事長・校長日記理事長・校長日記キャリア部

「果敢」に挑戦した2020年

2020年。春先の「休校要請」~「緊急事態宣言」~その後もコロナウイルスの感染状況が収束することが無い中、あっという間に12月に突入し、もうあと数時間のうちにこの1年が終わろうとしています。そのこと自体が、信じられない気がしています。

今年の年頭には、まだこのような世界的なパンデミックが起こることなど全く予想しておらず、英理女子学院2期生を迎えるにあたって「果敢」に挑戦を続けたいと学園教職員に話をしていました。しかし、この時にはまだ、2020年も「当然、通常の学校教育が実施できる」前提でした。

2月下旬くらいからコロナウイルスという感染症が世界的に流行し始めて、世界の状況が大きく変わって行きました。

学校は2月の下旬に突然の「休校要請」を受けて、しばらく休校を余儀なくされました。しかし、生徒たちの「学び」を止めてはいけないという強い危機感から、「果敢」に挑戦を始めることになりました。これまでに経験のないオンライン授業を実施し、6月末からは生徒の登校を再開したものの、行事は中止や大幅な変更を行ったり、大きな制限のある中での部活を進めていきました。また、次年度の入学者を募集するための学校広報活動などについても、「リアル」と「オンライン」を組み合わせるという、前例の無い未踏の分野に「果敢」に挑戦した1年となりました。

春先には誰もが「Zoomって何?」という状態でしたが、職員会議などで練習を重ねたうえで、4月よりオンライン授業を手探りでスタートして行きました。

 

 

 

 

 

 

 

そして、生徒の皆さんの登校を再開(1年生にとっては、初めての登校)したのが6月下旬でした。

 

 

 

 

 

 

 

その際にも、生徒の皆さんの安全と健康を確保するために、先生たちもきめ細かく対応を続けてきました。

感染の状況が少し落ち着いた時期もありましたが、年途中に第2波~年末に近づくにつれて第3波が来たり、また海外で「変異種」が発見されたりして、通常時に行っている学校行事などの多くはやむを得ず中止・延期になるものがほとんどでした。

それでも、学校外のコンテストなどにオンラインで「果敢に」挑戦して、結果を残す生徒も出てきました。

 

 

 

 

 

そして授業でZoomなどのツールを使って海外の人にゲストで参加してもらったり、アメリカのスタンフォード大学との完全オンライン授業などにも「果敢に」挑戦することとなりました。

 

 

 

 

 

 

さらに、学校説明会などの様子も従来とは大きく変わることになりました。まずは「オンライン説明会」を先にスタートし、その後「リアル」説明会も人数制限等をしたうえで実施しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こうして1年を振り返ってみると、本当に教職員も生徒の皆さんもあらゆる場面で「果敢」に挑戦を続けた1年だったように感じます。

2020年には、Old Normal(これまでの正常)ががらりと構造変化を起こしてNew Normal(新しい正常)が始まったと言われます。先日、本校iグローバル部の創設の際にもアドバイスを頂いた、コンピュータサイエンティスト・坂村健先生のお話をオンラインでうかがう機会がありましたが、

「これまでの歴史をふまえると、コロナの状況が落ち着いた後にOld Normalは戻らない、むしろNew Normalが定着していく」

というお話をされていました。

2020年に、英理女子学院高等学校の教職員・在校生の皆さんが「果敢」に挑戦してきたことの意義は大きく、ここで得たことを、New Normalのこれからの社会に活かしていきたいと思っています。

ここまで生徒・教職員ともに無事で学校生活を継続できたことは、本学園を支えてくださっている皆様のお力添えがあったからに他なりません。改めてお礼を申し上げます。

皆様も今、まさに感じていらっしゃるように、コロナウイルスの感染状況は、今なお改善していません。私たち一人ひとりができるだけの「予防」をすることが必要なタイミングです。どうぞ皆様十分に体調に気を付けられ、ご無事で良い年末年始をお過ごしください。

2020年12月31日

学校法人 高木学園

理事長 高木 暁子