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あなたにしか語れない志望理由?

9月のこの時期、3年生は大学の総合型選抜や指定校推薦などの入試時期に突入しています。

今日はそのような3年生の志望理由書を見せてもらったり、実際に志望理由を口頭で話してもらったりしました。

その時に感じたことで、3年生だけでなく、来年・再来年と受験を迎えていく2年生、1年生にもお伝えしたいことですが、

 

「その志望理由は、あなたにしか語れないことなのかどうか」

 

 

 

ということを、ぜひ自分に問いかけて欲しい、ということです。

例えば、学校の先生になりたいから教育学部を志望する生徒がいるとします。

「学校の先生というのは、とても大事な役割で、人に貢献する仕事なので、私もそのような職業を選びたいと思いました。」

と言う理由は・・・ダメではないですが、誰にでも言えること、という印象になります。

それよりも、むしろ

「自分が中学校の時に、どのように進路を選択すればよいか分からずに、途方に暮れていました。そんな時に、先生がじっくり自分の話を聞いて、本当に私自身の良いところを伸ばせる進路を選べるように「質問」をしてくれたのです。その先生からの「質問」で自らを振り返ることができた結果、私はその後に入学した高校で非常に楽しくて充実した毎日を過ごすことができました。このような、生徒の良いところを引き出すことができる教員という職業に、自分自身が就こうと、その時に決意しました。」

という「自分にしか語れない経験」「自分事」が理由として入っていると、それは輝きを増します。中学時代の自らの経験、そのような先生との出会い、先生の「質問力」、その後の充実した高校生活・・・これらはすべて「あなた」だけが語ることができる話であり、「リアル」な思いが伝わります。

ぜひ志望理由は、表面的なことだけを語るのではなく、あなた自身の経験から、あなただけしか語ることのできない内容にまとめて欲しいと思います。

それは、これまで18年間の人生をじっくりと見つめ直す、棚卸しするというプロセスが必要になります。数日間でできることではなく、数か月~半年~一年という時間をかけて準備をしていくことが大切です。

ぜひ、そうして他の人よりグンと輝いた志望理由を、堂々と語って欲しいと思います。