理事長・校長日記理事長・校長日記iグローバル部
工学部で未来を切り拓きたくなった~東京大学工学部長加藤先生ご講演~
今日は午後のロングホームルームの授業等を活用して、東京大学工学部長・加藤泰浩先生にご来校いただき、
「みんなで未来を拓いていこう ~工学部は未来を拓く~」
というお話をうかがいました。
・・・というと、「難しい工学のお話だったのかな」と思われる方も多いのではないかと思うのですが・・・
加藤先生のお話は、とにかく楽しい!面白い!
まずは、ご自身の高校時代のお話からスタートしました。浦和高校に入学された後の高校時代、そして駿台予備校に通われていた時のお話(英語の伊藤和夫先生に感銘を受けた、とおっしゃっていましたが、私も受験生のころ伊藤和夫先生の参考書使っていたわーと思いながら聞いておりました(笑))、東大の受験当日のお話・・・などなど、その高校時代を今生きている生徒たちにとっては「自分と同じような経験をされたんだな」と聞き入ってしまうような面白いお話をたくさんしてくださいました。
そして、東大の「理学部」で大学院の修士課程を終えたところで、実は企業に勤めるつもりが、思うような結果にはならず、博士課程に進まれることになった、など
超・超・エリートで学者の道へ一直線
と勝手に思っていた私たちの予想とは違うお話をされて、ますますお話にのめり込んでしまうのです。(当時の指導教官とのお話も、面白かったですね~)
色々な事情があり、加藤先生は博士号を取得された後、山口大学で研究を続けられていました。そして海底資源の調査、特にレアアースの分野でさまざまな実績を重ねられていきました。
そして、東京大学の「工学部」から声がかかり、そちらに活躍の場を移されました。現在、東大の歴史上初めて、「理学部出身の工学部長」を務めていらっしゃいます。
そんな加藤先生から、東大工学部の魅力を色々教えて頂きました。
理学部では自然の真理を探究して、工学部ではその基礎科学をベースとしてそれをいかに人の生活に役立てられるかを考える、というお話を伺いました。
加藤先生は、海底に眠っている「レアアース」の存在を発見され、それをいかに採掘し人々の生活に活用するかを研究されているそうです。
また、加藤先生以外の工学部の先生の様々な研究領域・内容についても教えて頂きました。手術を支援するロボット開発、高校化学の知識で新しい素材を生み出す研究、紫外線処理でキレイな水を生み出す技術開発、どこでもつながる携帯の通信を作る技術、AIを生活に取り入れる研究などなど・・・
東大理1 & 工学部
という名前を聞いただけではイメージできない工学部で研究する「面白さ」をたくさんお話いただきました。
さらに
東大工学部でグローバルな取り組みも非常に充実しているということや、ベンチャー・起業家教育にも大変力を入れているということもうかがいました。
25年以上前の、普通の経済学部卒
の私からすると、「もう一回受験しなおして東大工学部、うかがってもいいですか?」と思うような魅力的な学問の場に感じられました。(受かるかどうか、は全く無視ですが笑)
加藤先生のお話を聞いて、たくさんの刺激と学びを得られたと思います。
ぜひ今日この話をうかがった生徒の中から、加藤先生の研究室や工学部で未来を切り拓く人が出てきてくれたらいいなと思います。
加藤先生、お忙しい中ご来校くださいまして誠にありがとうございました。