理事長・校長日記キャリア部
向こう岸、見ているだけでは渡れない
7月は例年になく涼しい日が続いていたところから、この1週間程度の猛暑です。くれぐれも体調にお気をつけください。
さて、8月に突入し、昨日から日本経済新聞の「私の履歴書」で、ファッションデザイナーのコシノジュンコ先生の連載がスタートしました。これから1か月間、毎日最終面でコシノ先生の人生がつづられていきます。私は昨日の朝、新聞のこの欄を感慨深く読み始めました。
実は、この高木学園が創立100周年を迎えた際に、私はコシノジュンコ先生にお目にかかって、(裁縫女学校からスタートした)本校でお話をしていただけないかとご相談にあがりました。全く面識も無い、雲の上のような存在のコシノ先生だったのですが、親身に話を聞いてくださいました。その結果、本校で「創立100周年記念 ファッションショー」をしていただけることになりました。それ以降も、色々な場でお話をうかがうことがあり、コシノ先生のエネルギーにあふれた生き様を大変尊敬しています。
さて、そんなコシノ先生の連載初日。お母さま(コシノ先生はいつも「お母ちゃん」とおっしゃっていて、新聞でもそう書かれています)の言葉が胸に刻まれます。それは・・・
“正々堂々、実力で“
“向こう岸、見ているだけでは渡れない“
何か成し遂げたいことがあったら、即実行。それも姑息な手段を使わず、正々堂々と実力で勝負する。
コシノ先生のこの後のエピソードに出てくるかも・・・と思いますが、中国でファッションショーをしたいと思った時、コシノ先生がまず行ったのは「中国大使館の大代表の℡番号に電話して問い合わせること」。はじめから中国の偉い方とお知り合いだったのかな、と勝手に思っていた私は心底驚きました。コシノ先生のような方でも、成し遂げたいと思ったら、こうして正々堂々と正面から挑戦されてきたのだなと、驚きました。そのような姿勢に、私は心から共感しています。自分もそのような生き方をしたいと思いながら、毎日を歩んでいます。
これから1か月。暑い夏の日ですが、熱い人生のお話を楽しみに読ませて頂くことにしたいと思います。