理事長・校長日記iグローバル部
「守破離」- グロバルプレゼンテーション講座
先週の土曜日。現役のグローバルビジネスパーソンをお迎えして『グローバルプレゼンテーション講座』を開講しました。
今回も講師の上原先生は、世界中の人にプレゼンテーションを行うときの大切なTips(コツ)を教えて下さいました。
- 〇最初に「このプレゼンテーションで〇〇について話をする」ということを伝える
- 〇さらに「結論は〇〇である」ということを話す
- 〇それについての具体的な事例/理由を伝え
- 〇そのテーマがなぜ大事なのかを強調したうえで
- 〇最後にまとめる(結論を述べる)
という「型」に沿って話を進めることが大切、というお話をしてくださいました。
良いプレゼンテーションというのは、自分の伝えたいように話す、のではなく、この基本の「型」をふまえているものです。
講師を務めてくださっている上原先生は、日々のお仕事で、数十人~何千人ものオーディエンス(聴衆)の前でお話をされている方です。私たちにプレゼンを見せて下さるときも常に、このパターンをふまえて自然にお話されます。さらに上原先生は、聴衆を楽しませる目的で、この基本パターンをおさえつつも、少し「カジュアル」な口調/形でプレゼンされることもあります。
そこで生徒から質問がありました。
「プレゼンって、カジュアルでも良いんですね?!」
これについて、私はNO! for the moment (当分の間はノー!)であると、考えています。先生のように、プレゼンテーションの経験が非常に豊富で熟練の方であれば、少しカジュアルな感じのプレゼンテーションをする、などの変化球を投げることはもちろん構わないと思います。
しかし、高校生の皆さんは、今その基本的な型を身に着けるタイミング。今のタイミングではカジュアルではなく「きちんとしたプレゼンスタイル」である必要があります。基本の型が習得できていないうちから、カジュアルに・・・はうまくいかないものです。
「守破離」(しゅはり)という言葉を聞いたことがあるかもしれません。デジタル大辞泉では「剣道や茶道などで、修業における段階を示したもの。「守」は、師や流派の教え、型、技を忠実に守り、確実に身につける段階。「破」は、他の師や流派の教えについても考え、良いものを取り入れ、心技を発展させる段階。「離」は、一つの流派から離れ、独自の新しいものを生み出し確立させる段階。」と定義されています。
高校生の皆さんは、今まさに「守」の段階。ここできちんとしたスタイルを身に着けてはじめて、その先の「破」や「離」といったことが可能になります。
まずは基本をじっくり学びプレゼンの王道をマスターしていきましょう。