理事長・校長日記iグローバル部
誰もが自由に生きられる社会に~グローバルプレゼン講座~
先週土曜日に、「グローバルプレゼンテーション講座」を開催しました。Dropbox Japanの上原先生に講師としてお越し頂き、今回も効果的にプレゼンテーションを行うための「論理の組み立て方」や「プレゼンテーションを魅力的にするTips(コツ)」などを教えて頂きました。
上原先生が毎回教えてくださる「Tips」は大人の私にとっても非常に役立つことばかりなので、私も生徒たちと並んだ席でメモを取りまくっていたところ・・・生徒から
「先生、さっき猛烈な勢いでメモとってましたね!(笑)」
えぇ。だって一言たりとも聞き逃してはいけないことばかりなので・・・と思ったのですが、生徒の皆さん、私の姿より上原先生のお話に集中しましょう!
今回からは生徒たちにSDGsに関するテーマについて自らの考えをプレゼンテーションにまとめてきてもらい、それをクラス全員の前で発表してもらうことにしました。今回のセッションで扱うことにしたテーマはずばり「ジェンダー」。女子高校生は「ジェンダー」についてどのように感じているのかな、と関心を持っていたのですが、生徒たちのプレゼンがどれもこれも訴えかけてくるものばかりでした。
中でも、1人の生徒が
「〇〇(←女性、とか男性、とかいう性別)なんだから、こうしなさい」という言葉をなくして、もっと誰もが自由に生きられる社会を創るべきだと考えます。」
と提案した内容に、心から共感しました。
実は私は、この数日前に
このような本を読んでいて、社会の女性に対する「こうあるべき」という無言の圧力が、まだまだ強く、それが多くの女性の重荷になっていることを感じていたからです。
女性だからと言って、みんな「おままごと」や「ピンク・キラキラの服」が好きなわけでもないにも関わらず、「女の子なんだからこうしなさい、ああしなさい」というようなことを言われることは、いまだに多いように感じます。
私も女性としてこれまでの人生で
「女性なんだから、そろそろ結婚でもして家庭に入ったら」とか「女性なんだから、そんなに無理してまで留学する必要なんてない」
と言われたりしたことは数えきれないくらいありました。しかし、どのような人生を生きるかは、人それぞれ。性別によって「こうすべき」と他の人から言われることではないと考えています。
そのようなことを高校生である生徒たちも感じ、そのような偏見のない社会を創りたいというプレゼンテーションに非常に共感しました。
このプレゼンテーション講座では、単にプレゼンテーションが上手になることのみをめざすのではなく、社会の様々な状況に関心をもって、行動にうつす力を養えるようになって欲しいと思います。
性別によらず、自分らしく自由な人生を送ることのできる社会、一緒に創って行きましょう!