理事長・校長日記iグローバル部
Tuesdays with Morrie
3連休の最終日である昨日の夜、たまたまインターネットでアメリカのMs. Oprah Winfrey(アメリカのトーク番組の著名司会者)のライブ動画を目にしました。ある男性との対談の様子が流れていて、その対談相手の男性は、私が以前に読んで大変感動した本”Tuesdays with Morrie”(『モリ―先生との火曜日』)の著者であることが分かりました。
そこから思わず対談の様子を食い入るように見つつ、改めて手元にあったこの本を出してきました。
大学でMorrie教授の授業を履修して、先生のことを大変尊敬しながら大学を卒業した筆者のMitchは、卒業式で先生に「Let’s keep in touch!(今後も連絡を取りあおう!)」と言葉をかけてもらいながら、16年もの時間、全く先生との連絡を取らずにいました。そして、スポーツジャーナリストとして忙しい日々を過ごしていた筆者は、Morrie先生がALSという難病に侵されていることをたまたまつけていたテレビ番組で知ります。
そこで16年ぶりに先生に連絡し、先生が亡くなるまで毎週火曜日、人生についてのMorrie先生の最終講義を受ける・・・その内容をまとめたのがこの本です。
この本は原作の英語もシンプルで分かりやすく、また日本語訳版も非常に読みやすいです。死を目前にした先生が語る一つひとつの言葉から、人生について深く考えるきっかけをくれる本です。
この本が出版されたのが1997年。私が最初にこの本を読んだのはその1年か2年後くらいだったでしょうか。その後、英語で原文も読んでいて、その時に線を引いた痕跡が残っていました。
“I give myself a good cry if I need it, but then I concentrate on all good things still in my life.” (必要なときには思い切り泣くことを良しとしているんだ、でもその後には、人生に残されたまだ素晴らしいことに集中するようにしているんだよ。)
“Devote yourself to loving others, devote yourself to your community around you, and devote yourself to creating something that gives you purpose and meaning.”(人生を、他の人を愛する(大切にする)ことに、周りのコミュニティに捧げよう。そして人生の意味をもたらしてくれる何かを創りだすことに力を注ごう。)
人生をどのように生きるか、生命の大切さを感じる昨今だからこそ、改めてじっくり読んでみたいと思いました。みなさんも機会ありましたらぜひ手にとってみて下さい。