理事長・校長日記理事長・校長日記キャリア部
「なせば成る」を体現した生徒
今日はオープンスクールを開催しました。猛暑の中、またコロナウイルスの状況もなかなか収束しない中、ご参加いただいた多くの中学生・保護者の皆さま、ありがとうございました。
ご参加ただいた皆様の中で、ステージ右側に「司会」の生徒が1人、立っていたことに気づかれた方はいらっしゃったでしょうか?
私は今日のオープンスクールで、この生徒が「なせば成る」精神で、やってくれた!と感動しっぱなしでした。(ちなみに、「なせば成る」というのは、本学園の創立者・髙木君先生の口癖で、彼女はその姿勢で生涯を生き抜きました。)
実は、当初、今日の全体説明会の司会は「2名の生徒」が行う予定になっていました。
しかし、事情があって1名の生徒がステージに立つことができなくなり、急遽もう1人の生徒だけで司会を行うことになりました。
何百人もの方々の前に、高校生が1人で立つのは、楽なことではありません。
さらに補足すると、先週リハーサルを行ったとき、この生徒はかなり緊張しており、原稿を棒読みしているのに近い状態だったのです。
私はその時、彼女に
「中学生や、保護者の皆さんは、あなたの”飾らない・ありのままの姿”を見たいと思うはず。だとしたら、一言一句を間違えないように・・・と不安と戦いながら原稿を読むのではなく、あなたの自分の言葉で語ったらどうかな。少しぐらい間違っても、全く問題ないし、それよりもあなた自身をぶつけて欲しい。」
と伝えていました。しかし、それは2人で司会をする前提でした。
急遽、1人で司会をすることになった、その状況で、彼女がどのようになるか・・・私は「それでも、彼女は頑張れるんじゃないか」という思いで見守っていました。(2回目のリハーサルの時に、すでに相当自分の言葉で語ることができるようになっていたからです。)
果たして、彼女は見事にやり切ってくれました。たった1人で、数百人の皆さまの視線を一気に受けながら、それは堂々と落ち着いて司会をしてくれました。
彼女こそ、創立者・髙木君先生の「なせば成る」を体現した生徒と言えるでしょう。彼女は今日、自分自身の強みをまさに「見つけた」のではないかと感じています。
今日、その場に来てくださった中学生の皆さんも、ぜひこうした生徒たちの後に続く英理女子学院の生徒になって頂きたいと思っています。