理事長・校長日記iグローバル部
何とかする力
今年は9月に入ってもかなり長い間猛暑が続いてきましたが、ようやく気温も下がり、秋らしさを感じられるようになってきました。
先日の連休中に私は本を読んでいて、驚きと「そうなんだよね!」と心から共感することがありましたので、こちらでもご紹介したいと思いました。
無印良品の母体である株式会社良品計画会長の松井忠三さんの本を読んでいたときのことです。
皆さん、海外に行ったときに気付いたことがあるかもしれませんが、日本でだけでなく、海外の人々からも無印の商品は大人気です。(“MUJI”と呼ばれていて、特にヨーロッパでは”おしゃれでモダンなブランド” “ミニマリストの精神にあふれたカッコいいジャパニーズブランド”と認識されています。)そのような無印の店舗を海外展開するとき、社員の皆さんには
-準備期間もほとんどなく
-赴任先の言語も離せない状態で
-1人で赴任する
ことを求められるのだそうです(!)何人もの日本人チームで赴任するのではなく、たった1人で、だそうです。
松井会長がおっしゃっていたのは
「それでもなんとかする力が大事なんです。そういった力がないと、これから世界で生きていくことは難しい。」
ということ。海外留学や外資の企業勤めで苦労もしたことのある私は、その通りだなと深く共感しながら本を読ませていただきました。想定外の事態が次々に起こる、頼れる人は誰もいない、という状況で、それでも自分で何とかする力、それらを、グローバルな日本企業ですでに社員の皆さんに求めているのですね。
こうした時代・社会に皆さんは生きていくことになります。「いつでも、どんな状況でも、自分で何とかする」と決めて日々を過ごしてみてください。だいたいのことは「何とかなる」ものです!iグローバル部に在籍している生徒の皆さんの多くは、将来何らかの形で「世界という舞台で活躍したい」と思っているかと思います。そんな皆さんには、「何とかする力」は欠かせません。この「何とかする力」、高校時代から意識して磨いて行って欲しいと思っています。