理事長・校長日記
老体に鞭打ってプログラミング
小学校にも数年後には「プログラミング」の授業が導入される – そのようなニュースを、みなさんもよく耳にするかと思います。小学校の時にパソコンもなければ携帯電話も存在していなかった時代に生きていた私にとっては、信じられないほどのテクノロジーの進化です。実際に世の中は猛スピードで変化していて、これからの社会ではこのプログラミングのスキルはより大切になると、何となく分かったような気はしていました。ですが、何事もまず「自分で実感しなければ、生徒たちに伝えることはできない」と思っていますので、私は最近、プログラミングを学ぶ講習に参加してきました。
まずこの講習。参加者はほぼ中高生(!)。その中に一人だけ私が・・・。いったい平均年齢をどれだけ押し上げているのだろうと思いながらも、元気にスタート。・・・のはずが・・・初日から苦戦が続きました。
iPhoneのアプリやMacなどのソフトやアプリなどを設計できる「Swift」というプログラム言語に挑戦したのですが、何しろ生まれて初めてプログラミングを経験する私です。
func DrawSquare(sideLength: Int) {
for _ in 1…4 {
move(steps: sideLength)
rotateNinety()
}
}
・・・
・・・
・・・
な、なんですか、これ・・・というような式の羅列にノックダウン。しかもこれを全て「英語」で受講していたので、混乱は深まるばかりです。まさに「老体に鞭打つ」とはこのことだよなぁ・・・などと苦しみつつ・・・3日目の最後には、一応形に仕上げなければなりません。
きっとこれをご覧になっても、
「ナニコレ?」
という感じだと思いますが、要はひたすらこういうプログラム言語と向き合っていました。
若い中高生は、スイスイとコードを書いていくというのに、全く私はペースが追い付きません・・・。とはいえ、プログラミングってどういうことをするの?ということを自ら体験して感じられたことは大変貴重な経験でした。もちろん3日でiPhoneアプリが作れるようになるレベルには到底至りませんでしたが、先生から
「このアプリのアイデア(プログラミングを学ぶだけでなく、アイデア出しについても学ぶ機会がありました。そちらは突如勢いを盛り返した私でした)、なかなか良いから、今後頑張ってプログラミングを学んでこのアプリ作ったら?」
と言って頂きました。うーん、うーん、・・・。
はじめはかなり苦しんだのですが、経験してみて振り返ると、「慣れてくると意外にも面白いかも」と感じたり、「数学嫌いとアレルギーのあった私でも、プログラミングはできるかも」と妙な自信を持ったりしました。
高校生の皆さんは、若くて柔軟なので、私よりもはるかに早く慣れることができると思います。興味のある皆さんは挑戦してみてはいかがですか?